平成20年度 越佐発温暖化防止 はじめる一歩
 
特定非営利活動法人 中越防災フロンティア のご紹介
 
〒940-0861 新潟県長岡市川崎町2249番地1
 
1. 団体等の概要(活動実績全般など)
 中越地震の被災体験を活かして、中越地域の防災学習や災害研究の拠点エリアとして情報発信を行うとともに、山古志地区などの中山間地の資源を活用して新しい発想による地域づくりを進め、新たな産業の創出や交流の拡大をめざす。
 具体的な活動内容は以下のとおり
長岡市山古志地域を中心とした「被災地視察案内」
長岡市山古志・太田地区を走る「クローバーバス運営」
雪かきボランティアを育成と地域間交流を同時に行う「越後雪かき道場の実施」
▽WebSite http://c-bosai-frontier.jp/
2. 温暖化防止につながる活動の実績等
1)実施方法 「地域住民参加型で運営するクローバーバスによるCO2削減」
 長岡市山古志・太田地区を走るクローバーバスは、路線バスの廃止を受けて2007年7月からNPO法人中越防災フロンティアが運行するバスである。
 地域内の97%の世帯がNPO法人に加入し、地域の為に地域の人が運行するものであり、地域の実情にあった運行方法が採れる仕組みとなっている。
 クローバーバスの活動は、NPO事務局にとっても利用者である地域住民にとっても中山間地の『地域の足を持続的に守る』ことが最大の目的である。そのために実施する「地域の実情にあった運行システム」「たくさんの人がバスに乗る」取り組みであるが、それを今回CO2削減活動としてみてみる。
方法 実施主体 具体的な取組み
地域の実情にあった
運行システム導入
NPO ・適正な大きさの車両で運行
・乗客ゼロの便は運行しない
たくさんの人が乗る
取り組み
NPO+
地域住民
・バスに乗る意識の醸成
・住民とのダイヤ調整
2)実施場所
長岡市山古志・太田地区
を運行。

運行ルート : 4ルート
運行本数 : 計40便

(利用者がゼロの場合は
運休)
3)実施体制(主体・協力者など)
運営主体 : 特定非営利活動法人 中越防災フロンティア
運行協力 : 山古志内企業(山古志自動車・山古志清掃)
主な利用者 : 地域内の人
会員 : 地域内の人+外部の人
運営費補助 : 長岡市、(財)中越大震災復興基金
4)今後の取組方向
○ もっとバスに乗ってもらう取り組み(行動変容)
 温室効果ガスの削減は重要な課題であるが、山古志・太田の地域の課題と照らし合わせた場合、それはクローバーバスの取り組みの第1目標にはならず、地域の足を継続的に確保することが目標となる。しかし、「バスに乗ること」は「バス路線を守ること」にも「温室効果ガスの削減」にも直結しており、できるだけバスを使ってもらえる取り組み、自動車からバスに行動変容を促すような取り組みを実施していく。
3. 活動により期待される二酸化炭素削減効果
① 車両の規模の適正化によるCO2削減
震災前の路線バスは45人乗りディーゼル車で運行していた。
クローバーバスは路線ごとに、29人乗り、12人乗り、8人乗りを使い分けて運行している。
② 乗客ゼロの場合運行しないことによるCO2削減
クローバーバスでは、乗車人数の少ない便は電話予約制とし、予約がなければ運行しない。空バスを走らせないことによるCO2削減効果は下記の通り。
③ 乗客の増加による乗客1人あたりCO2排出量の削減
4. その他特記事項
 中山間地のバス路線は総じて赤字であり、どこも路線廃止の危機にあります。
 高齢化率が上昇し、運転できない方が増加する(また自分がそうなる)ことが予測されるなか、「バスがなくなったら困る」という点は地域の誰もが共有するところです。しかし、移動のほとんどを自家用車に寄る中山間地ではバス問題をなかなか自らの問題として認識でません。
クローバーバスの取り組みは、地域内のバスをほとんど使わない人も「バス廃止は地域全体の問題」という意識をもち、地域全体がNPO会員となって運営にかかわっていくという「はじめの一歩」を踏み出した事例と言えます。

 本事業の目的、『地球温暖化をこれ以上進めないように、将来のある子どもたちのために、私たち一人ひとりが温暖化防止に対し、「はじめる一歩」を踏み出すきっかけづくりとなる取組が必要となってきました。』とあります。

 「当事者意識をもって、自分のできる行動をおこす(引きだす)」という点で、中山間地のバスの問題も、地球温暖化防止問題も共通する部分がある、と感じながら応募したところです。